【初心者必見】アメリカで運転!心得と、日本との違いについて

アメリカ生活

こんにちは。ワシントン州在住のリサです。

今回はアメリカでの運転が怖い・・・というあなたの為に注意すべきポイントや心得をシェアしていきたいと思います。何を隠そう、筆者もアメリカに来た頃はペーパーゴールドドライバー。免許合宿で一応は免許を取得したものの、日本での運転経験は3回程度。しかもうち1回は沖縄の駐車場でほかの車にぶつけています。車社会・アメリカへの異動はかなり覚悟が必要でした。しかし、渡米して2年経った今、毎日往復ミニマム1時間は運転しています。人間、やればできる!アメリカでの運転が怖いどなたかに、少しでも勇気を与えられれば幸いです。

アメリカでの運転が怖いあなたへ

①あなただけが運転に慣れていないわけではない

不慣れな自分が行動に出たらすぐに煽られるんじゃないかな・・・と思っているあなたへ。大丈夫です。アメリカでは教習所に行かずに親や親戚から運転を教わり、免許を取得しているケースが多いです。運転に不慣れなのはあなただけではありません。最初はみんな初心者!気持ちを強く持ちましょう!

②日本よりも実は運転しやすい

日本のどちら出身かにもよるかと思いますが、関東圏出身の自分が感じたこととしては、日本よりもかなり道が広いです。街中を出れば、歩行者なんてほぼいません。都内の狭い道を歩行者に気を付けながら運転することを考えればアメリカでの運転なんてどうってことはありません。また、駐車が不安な方、朗報です。駐車場は基本的にかなり広いです。日本はバック駐車が主流ですが、アメリカは頭から突っ込んで入れる駐車スタイルがメジャー。かなり大きいピックアップトラックが停められるスペースがあるんだから、一般的なセダンやSUVであれば問題なく駐車できます。街中の路上駐車については少し注意が必要なので、また別で記事を書いていこうかと思っています。

③実は簡単、高速道路

在米歴が長い方でも高速道路は避けている、という方を数多く見てきました。しかし、実は乗ってしまえば前の車についていくだけ。歩行者もゼロ。街中になると高速道路の出入り口が混雑するのでそのハードルは確かに高いかなとは思いますので、最初は少し遠出したときに運転を変わってもらって練習をしてみてください。少し都会を離れれば後続車も気にせずスムーズに乗り降りできると思います!ちなみに高速道路を運転するときは個人的には右から2番目の車線をお勧めしています。一番右が一番安全なのでは・・・と思うかもしれませんが、一番右車線は合流が多いので注意が必要な場面が多いです。左車線は追い越し車線なので、必要な時だけ使用するくらいでいいと思います。

運転する際に抑えておくと良いポイント

少し勇気が出ましたか?実際に運転に出る前にぜひこちらもチェックしてもらえればいいかなと思います。

①初心者マークを貼る

アメリカにも初心者マークがあるんです。「Student Driver」というステッカーをよく見かけませんか?アメリカでは日本と違い家族や友達から運転を習います。運転者は必ずしもみんな運転に慣れているわけではなく、日本でいうところの仮免許のような状態の人も走っています。そういった運転練習中の方が周りに知らせるために貼るステッカーで、これを見ると少し運転がおぼつかないドライバーがいても寛大な心で受け止めてくれるでしょう。アマゾンでチェックしてみてください。旅行でレンタカーを使用する際にはレンタカー会社に聞いてみれば用意があるかもしれません。

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②バックミラーは見ない(気にしすぎない)

運転を始めて、絶対に経験するのが後ろからのプレッシャーです。制限速度を守って走っていても、圧をかけてくる人はいます。それに気を取られて速度を出しすぎて事故でも起こしてしまったら元も子もないので、あまり気にしすぎないことが肝心です。ただし、片側1車線道路、追い越し禁止の道などでは渋滞を起こす可能性もあるので、方向指示器を右に出した上で安全な路肩に一回停車し、後ろの車に抜いてもらうのも一手です。本線に戻るのが怖いかもしれませんが、ミラーと目視でしっかり後方確認をして戻れば大丈夫です。必ず戻れます。

③運転前に経路をしっかり地図アプリで確認する

これをやるだけで随分と違います。次に自分が右折するのか左折するのかがわかっていれば自分のタイミングで車線を適切な方に移っておくことができます。私自身、車線変更をする勇気が足りず、交差点までに車線変更が間に合わない経験が何度もあります。交差点を曲がれないまま何個も交差点を見送ったこともありますし、高速道路で行きたい方向とは逆方面に乗ってしまったこともあります。まずは近い距離で、頭の中でイメトレをしてから運転に臨みましょう!

アメリカと日本、運転ルールの違いは?

基本的な交通ルールは同じです。教習所で習った内容が頭に入っていれば基本的には問題がないはずです。ただいくつか日本とは違う点があるので見ていきましょう。

①右側通行であること

これは言わずもがな。左側通行の日本でそもそもほとんど運転してこなかったペーパードライバーの私ですら、左折時に対向車線に進入しそうになりました。小さいころに、「道を渡るときは、右を見て、左を見て、もう一度右を見てから渡りましょう!」と教えられたことはありませんでしたか?私はその言葉を聞いて、「結局両方見るんでしょう?順番なんて関係ないじゃん!」と思っていました。しかし、これが関係あったんです。アメリカでは逆、「左、右、左」です!

②右方優先であること

日本で一時停止標識のない交差点に差し掛かった時等、原則左方優先ですよね?当たり前かもしれませんが、アメリカでは逆です。下の絵をご覧ください。

上記のような状況では、青い車に優先権があります。ただし、ドライバー間で意思の疎通を図るのが間違いないと思います。だいたいの場合は、相手側の車が先に行っていいよ!と合図をしてくれます。慣れてきたら相手を誘導する側に回れば良いので、最初のうちはとにかく周りに甘えましょう。

③赤信号でも右折していい

なんと、赤信号でも原則右折していいんです。ただし、停止線で一旦停止し安全を確認したうえで右折する必要があります。また、「No turn on red」と信号機の横に書いてある交差点では、赤信号時に右折できませんのでご注意ください。一旦停止せずに右折をすると、いつの間にか写真を撮られ後から警察から罰金もしくは警告を受けることもあります(体験談)。

No Turn on RedUSA traffic road signs. no right turn on red. vector illustration

④All way stop (4 way stop)

これは十字路交差点において全方向一旦停止のサインです。ルールは簡単。通常の優先関係をすべて無視して、停止線に早く着いた人から順番に交差点を通過する、です。赤の点滅信号も同じです。また、信号が故障しているときもこのルールが適応されます。誰が先だったかわからないときはしっかりアイコンタクトを取りましょう!

⑤Center turn laneがある

片側1車線ずつの道路で左折待ちをしている時、後ろから来た車に待たれているシュチュエーションは嫌ですよね・・・。しかしそんな方に朗報、アメリカには場所によって左折待機レーンがあります。手書きで申し訳ないのですが、こんなイメージ。

左折レーンの中で対向車をやり過ごすことが出来ます。

また別の使い方として、路外から道路に左折で入りたいけれど左方からも右方からも車がとめどなく来て出られない!という場面において、いったん左からの通行がやんだタイミングでこのセンターレーンに入ってしまう方法です。ひとまずこちらのレーンに入れれば、あとはウインカーを右に出して入れるタイミングで入るだけ。初心者にとってはとてもありがたいレーンかなと思います。

⑥スクールバスには要注意

皆さん黄色いバスを見たことがあると思います。こちらはアメリカでのスクールバスで、このバスがいるときは注意をする必要があります。

バスは子どもを乗せる時と降ろすときに、バスの上部にあるライトを点灯させた後に停車します。その時に左側から「STOP」というサインを出します。このサインが出ているときに以下のルールに従わなかった場合、バスに搭載されているカメラで撮られてあとから罰金が来るシステムです。お住いのエリアによって若干ルールが違う可能性があるのでご確認の上十分に注意しましょう。以下はワシントン州のルールです。

credit:Bellevue Police

①片側1車線ずつ、合計2車線の場合:バスの後続車、対向車ともに停車する必要があります。②片側2車線以上、合計3車線以上の場合:バスの後続車と、同一進行方向の車両は停止する必要があります。
③センターターンレーンがある場合:バスの後続車と、ターンレーンにいるバスと同一方向に進む車両は停車する必要があります。
④中央分離帯がある場合:バスと同一方向の車両のみ停車する必要があります。
少々ややこしいルールですよね。ただ実態として、現地の人でも理解しきれていない人はたくさんいます。分からなければとりあえず止まりましょう。

最後は勇気をもって実践あるのみ!

いかがだったでしょうか。筆者も運転が怖かった人の一人です。アメリカでは、事前注文が必要な人気な車種やモデルでなければ、そのままディーラーにある車の中から欲しい車を買って帰ることができます。筆者は車がないと生活できないエリアに赴任となったので、車は各々必要。主人よりも少し遅れて帯同してきたのですが、直後に自身の車を手に入れる必要がありました。もちろん最寄りのディーラーは高速道路を乗っていった先にしかなく、主人の車でディーラーに着くまでは良いのですが、帰りは運転をせねばなりませんでした。主人に真後ろについてもらい、電話をつなぎながらの運転。家に着くまでの数十分間は普段手汗を書かない筆者ですが人生で一番手汗をかいた自信があります。それでも今現在何とかなっています!アメリカでの運転が怖い気持ちは人一倍わかります。しかしこればかりは実践あるのみです!一緒に頑張りましょう!州ごとに運転ルールが異なる場合がありますのでその点だけ注意してみてくださいね!

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